ICU生のスウェーデン留学日記

2015年8月からスウェーデンのヨーテボリ大学に交換留学中のICU生。

春が来た…!と思ったら夏だった

Hej hej! 
気がつけばもう5月も終わり…残りの留学生活も遂に2週間を切ってしまいました。
スウェーデン上空を飛ぶ飛行機の中で「見事に緑ばっかり…こりゃすごいところに来てしまった」と思ったのがついこの間のように思えます。

前回記事を書いたときはまだ冬真っ只中でめちゃくちゃ寒い時期だったんですけど、あれ以降も寒い日は続いて4月に入っても最低気温1℃、日中には雹が降る日もあり、木に葉は全くなく花も咲いてない…もうこのままずっと冬のままなんじゃ…なんて思ってました。
が!4月の下旬頃から徐々に気温も上がり、花も咲き始めてみんなが待ちに待った春がやっっっっと来たなと(笑)
5月に入ってからは20℃以上になる日もあり私的にはまだ春な気分なんですけどスウェーデン人たちにとってはもはや夏の到来って感じらしいです。
…春短っ!!!今か今かと待ちわびていたのに一瞬で過ぎ去ったよ!!!
ということで、今回はスウェーデンの春の過ごし方について少し書こうかなと思います。

自然が大好きなスウェーデン人が春になってすることと言ったら、まずお花見。スウェーデンでも最近日本の「お花見」という言葉が浸透してきているようで、日本と比べると時期は少し遅いですがお花見イベントもありました。
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このお花見イベントはヨーテボリ市内にある大きな自然公園で開催されていて、公園内ではこの日限定で空手や剣道体験ができるブースがあったり、抹茶を売ってる出店もあって長い列ができていました。ちょっとした日本文化イベントみたいになっていてなかなか面白かったです。
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桜以外にも森に入ると花がたくさん咲いていて、子供の頃見たムーミンのアニメOPを思い出しました。スナフキンのハーモニカが聞こえてきそう(笑)

あと、スウェーデン人は日光浴も大好き。
スウェーデンに来て太陽のありがたみを身に染みて感じるようになるっていうのはほとんどの留学生に共通してるみたいなんですけど、スウェーデン人の太陽好きっぷりには負けます。もう本当にスウェーデン人太陽大好き。
道行く人の多くが露出度高い服着てて男の人に至ってはもはや上半身は服を着ていない(笑)
しかも芝生があればたとえそこが住宅街だろうが道路に面していようが水着姿になって日光浴してて「ここはビーチか!?」ってなります(笑)
カフェでもみーーーーんなテラス席に座りたがるので店内ほとんど誰もいないみたいな状態で笑えます。しかもテラス席でもわざわざ直射日光当たる位置に移動する人もいて日本じゃ考えられない光景だなと(笑)
スウェーデンでは暗くて寒い冬が長い間続くから余計日光を欲するというのもあるんでしょうけど、それに加えてスウェーデンでは日に焼けていない白い肌は不健康の象徴だったり、外に出ない引きこもり、外出する友達がいない可哀想な奴みたいに思われることもあるらしく、こういう価値観も関係しているんだと思います。美的感覚って国によって随分違うということが分かる話でもありますよね。

帰国直前までエッセイの課題があるうえに、やり残したこともちらほらあるので帰国前日まで予定ぎっしりですが帰国前にスウェーデン人友達が早めのミッドサマーパーティーを開いてくれるのでその様子について書きたいし、留学生活の振り返りもしたいので帰国前にあと1回は更新したいと思います…!(希望的観測)

それでは、今回はこのへんで。
Vi ses!







オタクの祭典 inスウェーデン

Hej hej!
エッセイやらグループプレゼンやらフィールドワークやら就活やら…何かとやることがあってなかなかブログの方まで手が回らなかったんですが、2月にスウェーデンのLinköpingという都市で開かれたNärConというオタク文化イベントにボランティアスタッフとして参加したので、いろいろと忘れてしまう前に書いておこうと思います。

ヨーテボリからバスで約4時間ほどのところにあるLinköpingで開催されたNärConはオタク向けのイベントなわけですが、日本最大級のオタクイベントであるコミックマーケット(コミケ)とは規模も内容も全く違うものでした。
簡単に言うと、日本のコミケが同人誌の売買を主な目的としているのに対し、NärConは共通の趣味を持つ人同士の交流を目的としたイベントって感じの印象を受けました。

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入り口こんな感じ。夜に撮ったので人は全くいません(笑)

このイベントの目玉企画がコスプレ大会ということもあり、参加者の多くが様々なコスプレをしています。自分のお気に入りのキャラのコスプレをしている人を見かけたら声をかけて写真を撮らせてもらったり漫画やアニメについて語り合うのがこのイベントの醍醐味のひとつとも言えますね。
実際私も空き時間に会場内を歩いていたら好きな日本のゲームキャラのコスプレをしている人がいたので写真を撮らせてほしいとお願いしたら「あなたこのゲーム知ってるの!?私の周りに知ってる人全然いないからすごい嬉しい!!」とものすごく喜ばれました。しかも今年の夏に日本に来るらしく、時間を合わせてまた会おうということになり不思議な縁を感じましたね。

いろんな人と話す機会があって楽しかったんですけど、上に書いた通り日本のコミケと随分違うなという印象を受けたということを仕事のチームリーダーに話したら、彼曰く、スウェーデンはそもそもオタク人口が日本と比べると圧倒的に少ないので共通の趣味を持つ仲間を見つけるのが難しいうえに、仮にネットなどを通して知り合えたとしても北のほうに住む人と南の方に住む人では実際に顔を合わせるというのが難しいらしいんです。だからNärConみたいなイベントがオタク同士の交流の場として機能しているんだとか。
日本でも例えば関東と関西の人では気軽に会うのは難しいんじゃない?って思うかもしれないですけど、日本はスウェーデンより交通機関が発達しているのでスウェーデンと比べると会うのは比較的簡単なのかもしれないなとこっちで半年生活していて思いました。
あと日本では共通のジャンルにハマってる人同士が集まるオンリーイベントがけっこう頻繁に開かれたり、Twitterが浸透してるおかげで意外と普段からオタク同士の交流って行われてると思うんですよね。そういう「交流の気軽さ」みたいなものがスウェーデンのオタク環境にはまだないのかなと思いました。

あと単に仲間を見つけるだけじゃなくて、NärConはオタクとしての自分を受け入れてもらえる「居場所」のような場にもなっているんだとか。
「日本ではオタク文化は社会的に広く認知されているしオタクの人たちもオープンだよね。でもスウェーデンではまだまだ浸透していないしオタクも少ないからいじめとまではいかないまでも、社会に属していない、疎外感みたいなものを感じているオタクが多いんだよ。でもここに来れば周りはみんなオタク趣味を持っていて普通とは違う自分を受け入れてもらえる。自分も『仲間』の一員だって感じられるんだよ」とチームリーダーが言っているのを聞いて、あーなるほどねと納得すると同時に、「日本のオタクがオープンで社会に受け入れられている」という評価には賛同しかねるかなって感じですね(苦笑)
たしかに日本のオタク人口はスウェーデンとは比べ物にならないくらい多いしメディアを通して多くの人が日常的に目にしているけど、社会に受け入れられているかというと、うーんて感じですよね。
まぁ完全否定はされてないけど必ずしも肯定的に受け入れられているわけではないかなというのが個人的な印象。

社会にオタクが受け入れられているかどうかはともかく、日本のオタク環境がスウェーデンと決定的に違う点は、やはり数が多いという点だと思いますね。数が多い分、オタクをターゲットにしたコンテンツも増えるし、イベントだったりオンライン上の交流型企画だったり、自分以外にも同じものを好きな人が沢山いるってことをオタク自身が認識できるんですよね。だから「NärCon」みたいなオタクの交流の象徴になるようなイベントをわざわざ企画する必要もないわけで。
ていうか、ジャンルがそもそも多いし、そういった各ジャンルに属しているオタクの数がどれもそれなりに多いから全ジャンルカバーしてるNärConみたいなイベントはうまく機能しないんじゃないかなとか思ったり。それよりジャンルごとのオンリーイベントみたいな内輪ノリの小規模なイベントのほうが交流の場としては機能する気がします。

さて、コスプレ大会が目玉企画のひとつだと書きましたが、NärConのコスプレ大会は毎年テレビで生中継されるほど大規模なもので、参加者の気合の入れ方も相当なものなんです。
もちろん衣装は全部手作りだし、ただコスプレをした人がステージに上がるだけじゃなくて、アニメや映画のワンシーンを再現したり歌を歌ったり踊ったり、それぞれパフォーマンスを披露します。
残念ながら私は仕事のシフトが入っていてパフォーマンスが行われるアリーナで見ることはできなかったんですけど、仕事場からステージの一部が見えたので仕事しながらチラチラ見てました(笑)
個人的にはGame of Thronesのコスプレパフォーマンスが一番盛り上がっていたかなと。たしか優勝した人は違う人だった気がするけど…

大会参加者に限らずイベントに参加しているコスプレイヤーさんはやっぱりキレイな人多いですね。日本人的欧米人への憧れみたいなものもある気がしますが、北欧の人ってめっちゃ背が高くて腰の位置も高いから単純に見映えが良くてかっこいい(笑)
ホビットのスランドゥイルのコスプレとか似合いすぎでしょ!って感じでした。
※スランドゥイル=映画ホビットに出てくる金髪長身のエルフの王様

余談ですが、NärCon開催期間中は会場近くのホテルに泊まってたんですけど、このホテルのオーナーがそもそもオタクらしくて部屋もちょっと変わってて面白かったです。
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私が泊まってた部屋はこんな感じ。
壁がスターウォーズ!…だよね?(笑)スターウォーズを最後に見たのが何年も前なので若干自信ないんですけどたしかこんな感じだった気が…
まぁそれはともかく、ぶっちゃけこの部屋落ち着ける雰囲気ではなかったです(笑)
他の宿泊客もNärCon参加者っぽい人が多かったです。会場まで徒歩12分だしね。立地最高。

5月にはヨーテボリでもConfusionというNärConと同じようなオタクイベントがあるらしいのでそれにも参加したいなぁと思ってます。

NärConやConfusionのような大規模なイベントが開かれるくらい日本のオタク文化がスウェーデンでも受け入れられているというのは驚きであると同時に日本人として嬉しくもあります。
オタク文化に限らず日本食とか日本の映画に興味を持っているスウェーデン人はわりと多いみたいで、日本語学科がある大学がいくつもあることからも日本に対する興味関心の高さが分かりますね。
ただ、スウェーデンにはスウェーデンの文化があり、社会構造も違うので当然日本の文化は多少違う形で受け入れられ浸透しているのも事実です。寿司が高級なものではなく完全にファーストフードとして認知されてたりとかね。

もともと日本の文化を海外に発信したり、海外の文化を日本に取り入れる「文化の橋渡し」的なことを将来やりたいと思っていたんですけど、NärConのようなイベントに参加したりスウェーデン人と話したりする中で、お互いの文化や考え方の違いが見えてきて、食べ物だったりマンガだったり、何かをローカライズするときはそれが

どのように現地で受け取られるのか?(ネガティブな印象を持たれるのかポジティブな印象を持たれるのか)

どうしたらうまく現地で受け入れられ広まるのか?

ということを考える必要があり、そのためにはやはりお互いの文化だったり価値観の違いを知ることが重要だなと改めて思いました。
まぁ月並みな考えですけどね。
でも実体験なしで考えて出した結論と自分の経験に基づいて出した結論では、なんだろう、自分の中での納得感が違ってくるというか。説得力みたいなものが上がる気がします。
昔から自分で見て、聞いて、触れて…みたいな、実体験を通してしか何かを納得して受け入れることができなかった人間なんで(笑)
だからスウェーデンでの生活を通して得られる情報は自分にとってスウェーデン文化・日本文化を理解するうえで重要不可欠なわけで、これだけでも留学した甲斐はあったのかなと留学7ヶ月目にして思いました。

それにしても10ヶ月って短い。もう本当に短い。あっという間です。留学の意味についてごちゃごちゃと考えてる間に7ヶ月経ってしまうんですよ!!(笑)
残り短い留学生活をいかに充実させるか。とりあえず何事も行動あるのみ!かな。
帰国するときに「目一杯スウェーデンライフを満喫した!」って言えるようにしたいですね。

それでは、今回はこのへんで。
Hej då!


雪にも負けず寒さにも負けず

Hej! 

お久しぶりです。だいぶ長いことブログを放置してましたがちゃんと生きてます。

−16度とかいう過去経験したことのない寒さと大雪が降る1月を乗り越えて寒さに少し強くなったかなと思った矢先に風邪を引きましたが今はもう元気です(なんか前にもこんな感じのこと書いた気がするな…)

いやでもね、風邪云々抜きにしても本当に北欧の冬はすごかった。ヤバかった。どれだけこっちの冬がヤバいかというと………


こんな感じ。

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↑雪で道がなくなる事案が発生。

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↑アナ雪とかナルニアの世界か何かかな?って感じ。

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↑池の上で撮った写真。この寒さじゃそりゃ池も凍るわっていう。スケートしてる人もいました(笑)

ヨーテボリは普段雪じゃなくて雨が降ることの方が多いんですけど今年は珍しくものすごい雪が降りました。


ところで最近体重が増える一方でめっちゃ焦ってます。しかも今日はスウェーデンの伝統的なお菓子「セムラ」の日ということで友達の家でセムラを作って食べてしまったのでまた太ってしまいますね…

セムラというのはカルダモンの入ったパンをくり抜いて中にアーモンドペースと大量のホイップクリームを入れたお菓子です。

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↑セムラのパン(手作り)

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↑セムラ完成形(カフェで買ったやつ)

実は今日時間が足りなかったのでセムラを最後まで作ることができず…今日作ったパンは明日クリーム入れて食べます。

このセムラ、もともとはイースター前の断食の期間に入る前に栄養価のあるものとして食べられていたものらしいです。今では断食をする人はほとんどいないんですけど、当時の名残としてイースター前のこの時期はカフェでもスーパーでもどこででもセムラが売られていてみーーーんな買って食べてます。シナモンロールの日のときも思ったんですけどスウェーデン人て本当に甘いものが大好きなんですよね。私の体重増加の原因はこれなんですよ、絶対。

 

さてさて話は変わりますが、私の記憶が正しければもうそろそろ留学内定者とICUに留学に来ている学生の交流会の時期だと思いますが、どうだろう…今年の子たちはヨーテボリ大から来ている子と親睦を深められたのでしょうか。というか次の代は一体何人ヨーテボリに来るんだろうか。ちなみに今年ヨーテボリ大からICUに行きたいと言っている学生はわりと多い気がします。私と一番仲の良い子もICU第一希望って言ってたし。こっちは結果発表は3月頃らしいので今まさに選考のための面談の時期みたいですね。本人たちもドキドキだけど私もドキドキです。絶対私が卒業する前にICUで再会したいですからね!

 

留学といえば、ヨーテボリ大の学生に例年人気の留学先で個人的に意外だと思ったのが高知と沖縄です。東京は首都だしマンガやアニメをきっかけに日本語学科に入った子たちはやっぱり東京の大学に行きたいっていう子が大半なんですけど、高知は東京と比べて英語を使う機会が圧倒的に少ないので必然的に日本語を使わざるを得なくなるから日本語を上達させるには良い環境ということで、純粋に「日本語」が好きな学生に人気らしいです。あと土佐弁も彼らにとっては魅力の一つみたいですね。一方、沖縄の方は「南国の楽園」て言われてますね(笑)たしかにスウェーデンとは気候が全く違うし沖縄文化も興味深いということで人気です。

東京は刺激的だし文化の発信源という点では面白いと言う人も多いですが、「ん〜でも東京はちょっと…」って言う子も一定数いる理由は人の多さと忙しなさから来ていると思います。実際ヨーテボリで生活していると東京での暮らしがいかにストレスフルなものだったかということを実感します。通勤通学ラッシュ時の殺気立った満員電車とか今考えるとぞっとします。よく自分あんな生活送れてたなと。帰国後どうしよう(笑)

日々の生活はスウェーデンと日本でだいぶ違うと思うんですけど、国民性はわりと似てるところもあるのかなと最近思います。というか、「日本人と私たちって似てるところあるよね」ってスウェーデン人からも言われることがちょいちょいあるんですよね。友達の家に遊びに行った時に友達のお母さんから「日本人は控えめで礼儀正しくて好きよ。ナチュラル志向な感じとかスウェーデン人と似ているし親近感を持ってるの」と言われて若干のステレオタイプを感じましたが、ほうほうこれが一般的なスウェーデン人の日本人に対する評価なのかと思いました。まぁでもスウェーデン人の方がより個人主義で合理的だし、こういうところは欧米的だなと思いますね。ただ他のヨーロッパの国と比べると個人主義とか合理的なところにスウェーデン特有のシャイな性格が混ざることで若干マイルドになっているからお互いに親近感を抱くのかなと思います。

しっかし…日本から遠く離れた地でこんなに“ホーム感”があるのってよくよく考えたらすごいことだよなと。自分の留学先を好きになれるのって本当に幸運なことです。

 

さて、今回はこのへんで。

Vi ses!

 

 

2015年の振り返り

Hej! 

今年も残すところあと1日…はやい!!もう2015年が終わってしまう!!!というか日本ではもうあと数時間で年明け?
 
振り返ってみると今年は“変化の年”だったかなと思います。
初めての海外経験、初めての一人暮らし、生活環境もがらっと変わり刺激の多い一年でした。スウェーデンに来た後だけでなく行く前から「初めて」を経験することも多かったですね。春学期の授業で初めてCを付けられたり、私以外Ⅰ・2年生しかいないグループでリーダーとしてグループプレゼンをしたり卒論アドヴァイザーを頼もうと思っていた先生のゼミに普通より1年早く入れてもらって卒論のプロポーザルを書いたり…思い返すと今年の春学期はうまくいかないことばかりで迫り来る留学という未知のものに対する不安も大きくてなかなか苦しい時期でもありました。まぁ終わってしまえば別にどうってことはない小さな悩みだったんですけどね。そんなもんです。
 
出発前の段階で留学が楽しみじゃなかったわけでは決してなかったんですけど、正直8月あたりは留学の楽しみより不安の方が大きかった気がします。親元を離れて一人暮らしをするのは今回が初めてだったからというのもあったと思います。
実際スウェーデンに来てすぐの頃はこっちの生活について何も分からないし不安でいっぱいだけど、日本人同士で固まって英語を使わないなんてことは絶対に避けたい、もっと積極的に日本人以外の人と付き合わなきゃと思って肩肘張ってたんですけど、まぁめちゃめちゃ疲れましたよね、精神的に。
もちろん日本人以外の人とも交流を持つことは大切なことだと思うし何事も積極性が大事だとは思うんですけど、「もっと積極的に!」って思い詰めすぎて逆に視野が狭まっていることに気づいて、それからは日本人とかスウェーデン人とかそういう区別なしに誰とでもまずは話してみてそこから輪を広げていこう、どこでどんな出会いがあるかわからないからとりあえずどんなイベントにも参加してみようと考え直したあたりからだいぶ気持ちがラクになって友達も増えた気がします。
出会いといえば、留学が決まった後、ICUに来ている留学生や他の留学候補者との交流会がたしか1月か2月あたりにあって、その時にもともと仲の良かった留学生の紹介で知り合って仲良くなったスウェーデン人留学生の子とは日本にいる時もこっちに来てからもちょくちょく会って遊びに行ったりfikaしたりしているので本当に彼女とは不思議な縁を感じます。
というか、出発直前に知り合ったICUの先輩が実は前年度にヨーテボリ大に留学していた人だったり、こっちに来て最初に仲良くなった人がその先輩の友達だったり、スウェーデンで初めて会って仲良くなった日本人留学生の友達が実は私の知り合いだったり…本当に世界って狭いなと思うような出会いがたくさんありました。日本人とかスウェーデン人とか関係なく全ての出会いが自分にとって大切なものだなと今なら思えます。
 
あと英語力。
格段に英語が上達した!というわけでは全然ないんですけど、なんだろう…心構え的なものが変わった気はしますね。発音とか文法とか正確に話そう、書こうとするんじゃなくて、いかに相手に自分の考えを伝えるかみたいなものに意識がシフトしたと思います。自分の英語が全く相手に通じなかったこと、うまく相手に通じて会話がスムーズに進んだこと、どっちも実際に経験してみてやっぱり英語は良くも悪くも“ツール”でしかないということを実感したわけです。
別に正確な英語じゃなくても相手に伝わればいいやと思えるようになってからは自信を持って話すこともできるようになったし躊躇せずに人に聞いたり交渉したりすることもできるようになったなと。
言語に関してはこの“自信”がものすごく大事で、前にスウェーデン人と話していたときに「あなたは英語がうまいね」と言われて「いや、文法も多分よく間違えてるし発音もたいして良くないと思うけど」と返したら「文法とかそういうことではなくて、話すときに自信を持って話せてるから言葉もはっきり聞き取れるし会話もスムーズだよ。英語に自信がない人は声も小さくなるし発音を気にして単語をはっきり言わないから余計聞き取りにくくなる。見た目からして“英語がうまくない”という印象を与えてしまってるんだよ」と言っていて、なるほどと納得しました。たしかに日本語を話すスウェーデン人を何人も見てきたけど、彼らの中で「この人日本語うまいな」と思った人ってだいたい“自信を持ってはっきり話している”人なんですよね。まぁもちろん自信があるだけで話せるかっていうとそうではないんですけどね。語彙力とか基本的な文法知識とかは絶対必要ですし。でもどう考えても日本で中高6年、へたしたらもっと長い間英語を勉強してきて会話に必要な語彙と文法知識が足りないなんてことはあり得ないんですよね。実際こっちには日本語の勉強を始めたのは半年前からだけど今では簡単な話題なら日本語で会話できるなんて人がごろごろいるわけだし。だからこそ“自信”が重要になってくるんじゃないかなと。積極的に使えばそれだけ語彙も増えるし発音もよくなっていきますしね。
とはいえ私の英語力なんてまだまだ微々たるものなんで日々精進しないといけません。
 
 
はい、私の2015年はこんな感じでした。来年はもっとスウェーデン人からみた日本、日本人から見たスウェーデンみたいなことに触れたいなぁ…
あと迫り来る就活のためにもっと自分を客観的に見つめ直すこともしないといけないですね。あぁ就活……
 
定期的にこのブログを読んでくださってる方はいるのかな…?
まぁ分かりませんが2016年もマイペースに思ったことを書いていこうと思います。
それでは皆様良いお年を。
Gott nytt år!

Swedish Christmas🎄

Hej!
クリスマスも終わり、いよいよ今年もあと少しですね。
私は年末で浮かれすぎてるからもっと気を引き締めろと両親からお説教を食らいました。全くもってその通りですね、はい。
さてさて、前回書いた居住許可カード紛失事件ですが、移民庁に行くには基本ネット上で予約を取ってから行かないといけないので予約を取ろうとしたらなんと一番早くて1月7日じゃないと無理ということで一応予約は取ったものの、さすがに失くしたままそんな長いこと放置してたらまずいだろうということで、今日予約なしで移民庁に行ってきました。案の定警備員さんに予約なしの人の受付時間はもう過ぎたからダメだよと言われて一回止められたんですけど、カード失くしちゃったので緊急の用事です。スタッフに質問だけでもさせてほしいとお願いしたところ案外あっさり中に入れてもらえました。
日本は決まりごとやルールを事前に指示されるのでその通りに従えば大丈夫な代わりにそのルールから外れたことは基本的に対応してもらえない場合が多いですが、こっちは事前の説明が少ない分、交渉次第で臨機応変に対応してもらえることも多いので、どんな場合でもとりあえず話してみて交渉してみることが重要なんだと最近つくづく思います。
ちなみにカードに関しては警察の報告書があるからあとは普通に予約を取って顔写真と指紋を取れば大丈夫みたいです。

と、まぁ居住許可カードに関してはとりあえず大丈夫そう。

ここからが本題。タイトル通りスウェーデン式のクリスマスを経験できたので今回はスウェーデンのクリスマスについて少し書いていこうかなと思います。
そもそもスウェーデンではクリスマス=12月24日で、この日は家族で過ごすのが一般的なんだそうです。なので周りのスウェーデン人の友達はほとんどみんな実家に帰ってしまうのでせっかくスウェーデンに留学に来ていてもスウェーデンの一般的なクリスマスは経験できないなぁと思っていたんですけど、なんと一番仲の良いスウェーデン人の友達が「家族を説得してあなたも招待していいってことになったからよかったらうちに来ない?」とわざわざ誘ってくれたおかげでスウェーデン人家庭でクリスマスを過ごすという貴重な経験ができました!
だいたいどの家でも14時くらいに家族が集まってパーティー開始。手作りのお菓子を食べながらおしゃべりタイム。この手作りお菓子が本当にたくさん用意されていて、しかも全部美味しい!マシュマロとナッツが入ったチョコバーやココナッツの入ったチョコボール、ジンジャーブレッド、ローストアーモンドなどがスウェーデンの代表的なクリスマスのお菓子です。ローストアーモンドはスウェーデンだけでなくヨーロッパではどの国でもクリスマスシーズンに食べられているようで、コペンハーゲンプラハ、ベルリン全てのクリスマスマーケットで売られていました。周りが砂糖でコーティングされていてすっっっごく美味しいです。
あ、もちろんglögg(ホットワイン)も欠かせません。

友達の家ではおしゃべりタイムのあとに早めの夕食を食べたんですけど、夕食前に15時からテレビで放送されるドナルドのアニメを見るのがスウェーデン式クリスマスなんだとか。ちなみにスウェーデンではドナルドダックのことをKalle Ankaと呼ぶらしいです。クリスマスの定番の番組で、子供だけじゃなくて大人も見るんだそうです。日本人が大晦日に紅白を見るような感覚なのかなと思いました。

そして、クリスマスディナーは予想していた通り肉のオンパレード!(笑)
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ローストハム、ミートボール、サラミ、ソーセージ、ランチョンミート…もうとにかく肉!あとはJansons frestelseというニシンとジャガイモのグラタンもスウェーデンのクリスマスディナーには欠かせない料理です。
この料理名、日本語に訳すと「ヤンソン氏の誘惑」っていうんですけどすごい名前ですよね。これはベジタリアンヤンソン氏が美味しそうな見た目と匂いの誘惑に負けて思わず口にしてしまったという話が由来なんだそうです。名前の由来通りめっちゃめちゃ美味しかったです。美味しすぎておかわりしました(笑)
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この写真はパーティーの翌日に日本人の友達と家に招待してくれたスウェーデン人の友達と一緒に作ったヤンソン氏の誘惑。作り方自体はものすごく簡単で、ジャガイモと玉ねぎを細く切ってバターを塗ったグラタン皿の底に敷き詰め、ニシンの塩漬けを上に並べて更にその上にジャガイモと玉ねぎを乗せます。あとは生クリームをグラタン皿の3分の1くらいまで入れて上にパン粉、塩をかけて200度のオーブンで40分焼くだけ。

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これもスウェーデンではポピュラーなデザート。
ところでこれ、何でできているか分かりますか?
実はこれお米なんですよね。私も詳しい作り方は忘れちゃったんですけどお米にホイップクリームとバニラを混ぜたものらしいです。写真のようにベリーソースやジャムと一緒に食べます。味はごはんっぽさはほとんどなくて、ほんのり甘い不思議な味がします(笑)若干チーズっぽい味がするかな…でも一回食べるとクセになる味で私は好きです。

ディナーの後はプレゼント交換の時間。私が家に着いた時には既に大きなクリスマスツリーの下に山のようにプレゼントが置かれていたんですけど、これには誰から誰へのプレゼントなのかが書かれています。そしてサンタ役の人はサンタ帽をかぶり、プレゼントに書かれている名前を読み上げてその人に渡していきます。小さい子は「サンタさんからプレゼントもらったー!!」と言って大喜びしていました。余談ですが、子供が寝ている間に煙突からサンタが入ってきてプレゼントを置いていくというのはアメリカ式みたいですね。スウェーデンでは親がサンタの格好をして直接渡すことも多いと聞きました。…じゃあスウェーデンっ子はサンタさんと触れ合えるのか!

お互いにプレゼントをあげた後はプレゼント交換ゲームをします。
最初のプレゼント交換では名前が書かれていたので誰から誰へのプレゼントなのかがちゃんと分かるようになっていましたが、このゲームではプレゼントには名前が書かれていません。なので誰のプレゼントが誰の手に渡るのか全くわからないわけです。
つまり、スウェーデンでは直接相手にあげるためのプレゼント(家族の人数分)とこのゲームに出すためのプレゼント両方を用意しないといけないんですね。大変ですね。大家族の人とかどうするんだろうか。
ゲームのルールは、2つのサイコロを振って1か6が出たら机の上のプレゼントをどれでも1個選んでもらうことができます。これを順番にやっていって机の上のプレゼントが全て取られてなくなったら今度は時間を決めて(だいたい3分くらい)また同じように2つのサイコロを振ります。1か6が出たら誰でも好きな人からプレゼントを取ることができます。そして時間がきたら、最終的にプレゼントを持っていない人は複数プレゼントを持っている人からプレゼントを分けてもらい全員に平等にプレゼントが行くようにします。ちなみにプレゼントを分けてあげる人はどのプレゼントを自分の手元に残しておくか選ぶことができます。
全員にプレゼントが行き渡ったところでプレゼントを開けます。私は1人用フォンデュセットが当たり、飛び入り参加したのにこんなに良いものを貰ってしまっていいんだろうかと若干申し訳なくなりましたがありがたく頂きました。ちょうどチーズフォンデュしたいと思っていたのでめっちゃ嬉しかったです。

と、まぁこれがスウェーデン式クリスマスの様子です。家の飾り付けが本当に可愛いしツリーは大きいし海外の映画でよく見るようなクリスマスの様子そのものでした。
日本ではクリスマスってそこまでいうほど重要なイベントって感じではないんですけどスウェーデンではクリスマスは家族と一緒に過ごす大切なイベントで、飾り付けから料理から全て家族みんなでやります。
家の飾り付けをして伝統料理を作って家族揃って定番のテレビ番組を見ながらゆっくりくつろぐ。まさに日本のお正月みたいな感じですね。
日本のクリスマスはどんな感じなの?といろんなスウェーデン人に聞かれるのでクリスマスケーキ食べたりケンタッキーフライドチキンのCMが流れるとクリスマスだなって思うよと言うと必ず驚かれるし笑われます。「ケーキ!?チキン!?ていうかなんでKFC!?!?(笑)」みたいな。
こんなに肉ばっかり食べるのにこっちの人は鶏肉は食べないんですよね。クリスマスケーキなんてものも存在しません。日本のアニメを見るとクリスマスのシーンでは必ずと言っていいほど骨つきのチキンとクリスマスケーキが食卓に並んでいる様子が描かれていて、それは日本人にとってはごくごく自然なものなのにスウェーデンでは全く違うというのは面白いですよね。
ていうか日本人のクリスマス=チキンとケーキって完全にメディアの影響だよなと改めて思いましたね。

あー年内に旅行の記事を書くのは無理かな…うーーーーん…まぁ忘れないうちに年内にもう一回くらいは更新したいなと(笑)

それでは、Hej då!

旅とハプニング

God jul!
今回はクリスマスイブということで、はじめの挨拶をスウェーデン語の「メリークリスマス」にしてみました。
早いもので2015年もあと1週間で終わってしまいますね…

私はというと、年末のこの時期になってちょっとしたトラブルがありまして心穏やかに年を越せるか若干不安です。
そのトラブルというのが、実は旅行先でスウェーデンの居住許可カードと大学の学生証の入ったカードケースを失くしてしまったんですよね…今回の旅行は4泊5日で少し長い旅だったので旅行の後半で疲れていたということもあって博物館で学生証を出した時にそのままカウンターに置き忘れちゃったみたいで、翌日気づいて取りに戻ったんですけどそこはやはり日本ではないので当然もうありませんでした…旅行に行く前や旅行の前半はあんなに気をつけていたのにやってしまった自分の甘さにショックを受けました。
急いでスウェーデン移民庁にカードを失くしたことと再発行の手続きについてメールで問い合わせたんですけど「再発行には1週間くらいかかります。指紋と写真を再度取りに来てください」とだけ返ってきて、いやいやそんなことは分かってるよと。他に必要な書類とかは無いんかいと思いっきりツッコミを入れたくなったんですけど24・25はクリスマス休暇で移民庁がやっていないのでメールしても返事はどうせ遅くなるだろうと思い自分でネットを駆使して手続きに必要な書類を調べて今日取りに行ってきました。どうも居住許可カードを失くした場合、警察に紛失届を出して報告書を書いてもらわないといけないらしいんですけど警察署が15時で閉まってしまうので旅行から帰ってきた直後で眠いのを我慢して取りに行ったら警察署の受付の人がすごい丁寧な良い人泣きそうになりました。旅行でプラハとベルリンに行ったんですけどどっちの都市でも公共施設のスタッフの対応が悪くて悲しくなったので余計ヨーテボリの人の対応の良さに感動してしまいました。笑顔で対応してもらえる喜び。やっぱり笑顔って大事。
24・25は移民庁がやっていないので今日もらった警察の報告書を持って26日に再発行の申請をして来ようと思います。
本当は大学の学生証も今日再発行してもらいたかったんですけどクリスマス休暇で今日から年始までずっと閉まっているらしく学生証再発行の手続きができず…でも前に頼んでおいたレポートに使う用の本が届いたという連絡が来ていて大学図書館も明日から休みに入ってしまうのでどうしても今日借りたい!と思ってスタッフの人に事情を説明したところパスポートの情報で貸し出しの手続きをしてもらえることになり無事レポート用の本は借りられました。

こんな感じで、今回の旅行では居住許可カードと学生証は失くしてしまったんですけど、とりあえず再発行してもらえそうだし(これから手続きが面倒そうだけど)、そもそも失くしたことにすぐに気づけたことは不幸中の幸いだったかなと思います。
それにクレジットカードとパスポートは無事なうえに心配していたテロや事件に巻き込まれずに怪我なく無事にヨーテボリまで帰って来れたのでよかったです。まぁでも次に旅行に行くときはもっと気を引き締めないとなと今回の件で改めて思いました。

他にもいろいろと書きたいことはあるんですけどとりあえず今回はここまで。今回の旅行に関する記事の前に早くコペンハーゲンについて書けっていうね…

それでは、Vi ses!

クリスマスシーズン到来

Hej hej!

お久しぶりです。約1ヶ月ブログ放置してましたがちゃんと生きてます(笑)

こっちは例年より暖かいらしいんですけど日中でも5度前後、夜は氷点下の世界です。夜とか外歩いてると顔が痛いです。もう「寒い」じゃなくて「痛い」

でも寒すぎて引きこもり生活になったり、日照時間が減って鬱になるなんて話も聞いてたんですけど案外平気でした。自分けっこうスウェーデンの暮らしに合ってるのではとか思ったり…(笑)

ここ最近出かける機会が多いのは街がクリスマス一色になっているからってこともあるかもしれないです。前にこのブログで書いたHagaというカフェや雑貨屋さんがたくさんある通りではカフェの店先でクリスマスの菓子パンやクッキー、Glöggというアーモンドやレーズンが入ったホットワインなんかが売られていたり、リセベリという遊園地ではクリスマスマーケットがやっていたり、とにかく買い物に出たくなるんですよね。ふつうの通りもイルミネーションがキレイなので歩いているだけでも楽しいです。

 

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リセベリの観覧車から撮った夜景。イルミネーションがめちゃくちゃキレイ!多分こっちは夕方4時前にはもう日が落ちて暗くなるからイルミネーションにものすごく力を入れるんでしょうね。一般家庭でも電飾ピカピカしてるしどの家にも必ずと言っていいほど大きな星の飾りが窓のところにかかってます。もうとにかく街中ピカピカです。

 

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これは上にも書いたglöggというホットワイン。ジンジャークッキーをこれにつけて食べると最高。

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こっちはlussekattというサフランのパンで、12/13の聖ルチア祭の日に食べます。スウェーデン人の友達と一緒に作ったんですけど、ほんのり甘くて美味しかったです。

ヨーテボリ大の学生が主催するルチア祭のイベントがこの前あったので私も参加したんですけど、白いドレスを来た学生たちがロウソクを持ってサンタ・ルチアの歌を歌いながら登場したときはすごくキレイで感動しました。

歌自体はもともとナポリ民謡なんですけど聖ルチア祭は北欧諸国全般で祝われていて歌は基本それぞれの国の言語で歌われているらしいです。スウェーデンキリスト教徒がそんなに多くないんですけど土着の光信仰やキリスト教などがいろいろ混ざった行事みたいですね。サンタ・ルチアの歌の歌詞も脚色されていて「闇の中から光が現れた」という内容らしいです。ユリウス暦ではルチア祭の日は1年で最も夜が長い、要するに冬至で暗いのでこういう脚色がなされたんだとか。

宗教に関してはスウェーデンと日本はわりと似ていて、クリスマスや聖ルチア祭のような行事はちゃんとするし結婚式も教会でやったりするけど必ずしもキリスト教を信仰しているからってわけではなく、それが伝統・慣習だから、なんとなくキレイだし楽しいからという理由の人も多いと聞きました。まぁ日本人もお盆にはお墓参りしてクリスマス祝って初詣行って…みたいな感じだしそのへん似てるなぁとこの話を聞いて思いました。

 

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リセベリの中の様子。エントランスでは聖歌が流れているので日本のTDLみたいなポップな感じとは少し雰囲気が違います。もっと厳かな感じ。飾りつけは可愛いんですけどね。そしてやっぱりイルミネーション過多。真ん中の写真の大きなツリーはもともとはフリーフォールで、たしかスウェーデンだか北欧だかで一番高いフリーフォールらしいです。でも今の時期は寒すぎるのでやってません。残念。それにしても寒すぎてアトラクションが休止ってさすがスウェーデンて感じですよね(笑)

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クリスマス限定の露店もたくさん出てます。これはチョコレートのお店で写真に写ってるハサミなどは全部チョコレートでできてます。もったいなくて食べられない!

あとはチュロスやローストアーモンド、ホットチョコレートなど食べ物や飲み物の屋台やハンドメイドのアクセサリーを売っているお店もたくさん出ていて、お金がいくらあっても足りないです。

コペンハーゲンチボリ公園にも行ったんですけどそっちはものすごく混んでいて歩くのも大変で、それと比べたらヨーテボリのリセベリはそこまで混んでるわけでもないし値段も北欧諸国の中では安い方なのでクリスマス時期に来るならオススメですね。

コペンハーゲン旅行についてはまた今度。

ではでは今回はこのへんで。

Vi ses!